今回は会場のリニューアルがようやく終わり、大きなフロア−になっての開催だった。
しかし状況は前回よりさらに悪く訪れるバイヤーの数も非常に少なく会場内の雰囲気も閑散としており、これからの運営に不安を感じたほどだった。
服飾関連は今回の不況の影響を強くうけており、低価格の普段着以外、フォーマルウェアー等は速やかな回復は期待できないと思われる。特に海外のバイヤーの数は以前と比べ様がないぐらいだった。
マーケットの状況を反映してか、ファッションの傾向もハッキリしたトレンドを感じ取る事ができなかったが、色目のかずは少なくシルバーを中心とした淡い色が中心だ。回復の兆しはまだ見えないが、ユーザーへのアピールを続け一日も早いマーケットの復活を望みたい。
HONG KONG FASHION WEEKレポート2009-2008
2009年7月06日〜09日:HONG KONG FASHION WEEKのレポート
2009年1月13日〜15日:HONG KONG FASHION WEEKのレポート
昨年10月頃から始まった世界同時不況の中、どのような開催規模になるのか気がかりであったが、出展申請は早い時期に済ませている為、参加企業の数は例年並だった。
しかし訪れる人の数は激減しており如実に世情を表していた。特に前回ユーロ高で多かったヨーロッパのバイヤーはほとんど見られなかった。
海外から中国の工場にオーダーする企業(主に欧米系)が減っている事を示しており先行きが不安になった。
色目の傾向としては世情を表すように黒・グレーが中心で色数は極端に少なくなっていた。
生地・素材に関しても目新しい物は少なく、装飾に関してもコストの関係もあり胸元や裾などのポイント使いが主であった。
ビーズの刺繍は定番化しており例年に比べても減っているわけではないが、使われる色数はNo34を中心に非常に限られた展開であった。香港・中国市場(アメリカ市場向け)の一日も早い回復が何よりだが、この間に品質・新商品も含め次の飛躍に備えたい。
2008年7月08日〜11日:HONG KONG FASHION WEEKのレポート
今回も3フロア-を使った大規模な開催であった。特に感じたのはヨーロッパ方面から来ていると思われるバイヤーが大変多くなった事だ。
推測ではあるが昨今のユーロ高から、EU周辺で製造された物を売るより、中国から仕入れた方が遥かに安くなる事が要因であると思われる。
色目の傾向としてはシルバーライン(No32、34)を中心に淡い感じの色をコンビネーションで使っていた。カジュアルにもそこそこビーズの刺繍がされており、これから先のファッション需要が増えるのではないかと思われる。
中国ローカルの服飾会社でもかなりセンスの良い服を作るところも増えてきており、MGBを使っていない、または知らないメーカーを探す方が難しいぐらい認知度が上がっている。
いずれにせよこのマーケットはアメリカの景気に左右されており、マーケットシェアは拡大しているが全体の受注が落ちているのが現状である。
2008年1月14日〜17日:HONG KONG FASHION WEEKのレポート
今回は新しいフロアを使い、規模の大きな開催となったが、来場者数は昨年同様あまり多いほうでは無かったと感じた。ただ東ヨーロッパ・中東方面のバイヤーがいつもより目立っていた。
ファッションの傾向としては前回までの軽い素材の展開からモノトーンの物が目立つようになっていた。装飾が際立って目立つほどでは無いが、冬物のアウターも含めてワンポイントで使っている物が増えているように感じた。
色目の傾向としてはフォーマル・カジュアル共に色目の数は少なく、シルバー(No34)を中心に定番色(533、334)が非常に目立った。
服飾メーカーとの話の中で、特に定番的にビーズを使うメーカーに関してはほとんどの所が、MGBないしは日本製が良い品質であるという認識レベルが上がっている事に驚いた。特に品質の良し悪しがはっきり判る銀引き系商品のMGB使用率は非常に高まっており、6年前と比べると大違いでほとんどのメーカーが使用してくれていた。様々なプロモーションと品質向上の効果が出てきているのだと感じた 。